蓮(ハス)の花の徳

親鸞聖人はこう言われています。

「善人なおもって往生をとぐ いわんや悪人をや」

意味は・・・

「善人が悟りを開いて、成仏が出来るのだ。悪人なら尚更に成仏が出来るであろう。」


びっくりしますよね。

え?善人よりも、悪人の方が 悟りが開けるの?

どういう事?



ここで言う悪人とは、

俗に言われる「悪人」と言われる人も含めて

普通に生きている私達の事を言うのではないでしょうか。


私達は、日々、欲望まみれで生きています。

これは当然ですよね。


「アレが食べたい」「コレが食べたい」「アレが欲しい」「コレも欲しい」

「もっと欲しい」「もっともっと、欲しい!」

「人にあげるよりも、貰う方が好き」「あの人は好き この人は嫌い」

・・・・


私も毎日そうです。


「欲望」があるからこそ「歓楽」があります。

「歓楽」のために、人は生きている、と言っても 不思議ではないでしょう。


でも、この「欲望」が原因で、苦しみの心が湧いてきます。

「アレが食べたくて仕方ない」「コレが欲しくて苦しい」

「自分よりも幸せそうなあの人が憎らしい」

「もっともっと、自分が幸せになればいいのに」

「腹がたつ」「気に入らない」「こうだったらいいのに」

・・・・



こうなると、もう苦しくてたまりません。

「愛着する心」「執着する心」「とらわれる心」が、人を苦しませます。


もがき苦しみ、本当の意味で「痛い思い」「苦しい思い」「辛い思い」をして

「どうして 自分はこんなに辛い人生なのだろう?」と、

自分に対して疑問を投げかける事が 「悟り」への出発点となるのです。



仏教では

阿弥陀様の本願に救われた心の世界(=悟り)は

「蓮の花」にたとえられます。

「蓮の花」は、水と空気の澄んだ高原や陸地に咲くのではなく

ドロドロの泥田に、けがれのない純潔な花を咲かせます。


「蓮の花」は、美しく澄んでいる人の心ではなく

欲、怒り、愚痴一杯の煩悩具足(ぼんのうぐそく)の

人間の心の中に 咲くのです。


どうして善人ではなく、悪人の方が成仏ができるのか、

おわかりになりましたか?




蓮の花の徳=淤泥不染(おでいふぜん)の徳、とも言われます。



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