結縁灌頂(けちえんかんじょう)

今日は、八事の興正寺

金剛界結縁灌頂(けちえんかんじょう)の儀式を受けて参りました。


結縁灌頂(けちえんかんじょう)は、

仏様とご縁を結び、日々の安楽と未来の極楽往生を約束する、密教最極の儀式です。

簡単に言うと、み仏とご縁を結ぶ儀式ですね。


お大師様(空海様)は、御年32才の時、

唐の都・長安にある青龍寺に於いてこの儀式に入檀(儀式を受けること)されました。

唐から日本に帰ってきて、初めてなさった儀式でもあります。

誰でも受ける事が出来ます。


人間の思考の情報は、70%を視覚に頼っていると言われています。

私達の考える事、感じる事のほとんどは、

目で見ている事に頼って判断していると言う事になります。

つまり、人は、目に見えないものに対しての感覚は

すこぶる鈍い状態になっているという事です。



結縁灌頂(けちえんかんじょう)の儀式は、

仏様の智恵(十善戒)を頂きながら、頭のてっぺんに法水(清らかな水)を注いで頂き

目隠しをして行われます。

目を隠し、視界を無くしてしまう事で

心の目=仏眼(ぶつがん)を開くのです。


目隠しをして、手印を結び、マントラを唱えながら少しずつ前に歩きます。

もちろん目をつぶっていますので何も見えません。

何も見えない状態では、どちらの方向に進んで良いかもわからないので

手印を結んだ指の先を、前を歩いている方の背中に

そっと付けて歩きます。


ある所までくると、御坊様が

私の結んだ手印の指先に 樒(しきみ)の葉を挟んでくださいます。

そして、「思いっきり両手を前に出して下さい。」と言うお言葉が聞こえ

両手を前に出し、指先を開き、樒(しきみ)の葉を下に落とします。

「はい。」

目隠しを はらり、と取られると、そこは、薄暗く、ろうそくの灯りのもと

1メートル以上もある大曼荼羅が広がり、

私の落とした樒(しきみ)の葉が、乗っています。

葉の落ちた所に描かれている仏様と私は結縁し、

これから私の守り本尊となってくださるのです。


私の結縁された仏様は「大日如来」様でした。

(この時、すでに涙、涙・・・)

その後、マントラを唱えながら 

御本尊をお参り、沢山の興正寺秘蔵の仏陀様の掛軸の間を進むと

位の高い御坊様が待っていて下さり、直接 仏縁の証を頂戴いたします。

五鈷杵を私の手に挟みながら、お経を頂きました。

鏡を見せられ「これが、今の灌頂後のあなたの顔ですよ」とのお言葉を頂きます。

己が仏である事を視覚として自覚し、終わるのです。

鏡の中の私は、とても嬉しそうでした。




結縁灌頂を受けると、心を覆っていた煩悩の黒い雲が払い除かれ

自分の心の中にある仏心が光を発し始めると言われます。



目隠しに使った紙と血脈と投華(大日如来と書いてある紙に包まれています)

これは、お守りにもなるし、
亡くなった方の棺に入れると、迷わず極楽に行ける、とも言われています。


暗い部屋の中から、戸板を開いて 表に出ると

そこは目がくらむような、明るい まさしく春の世界が広がっていました。

この世の美しい事、美しい事。まぶしく、まばゆく、温かい・・・。



いつも、この世は辛い、生きていく事は厳しい。

現世こそが地獄だ、などと思って生きていますが、

久しぶりに、極楽はこの世にもあるのだ!と、痛感、感激致しました。





■「一切衆生を悉く救わんが為にその器たると否とを論ぜず、
また大罪を犯した者も尽引入せしめし、一度この大檀を遙見し、入檀すれば、
一切の罪障を遠離す」■

全ての生きとし生ける者を救うために、

灌頂の儀式にのぞむ者の素性を問わず、

また大罪を犯した者も一人残さず儀式にのぞませ、

ひとたび蔓茶羅(大檀)を遙見し、儀式を受けることが出来れば、

一切の罪障が遠離することが出来る



またこれからも、より一層、皆様のお幸せをお祈りさせて頂こう、と

心を新たにさせて頂きました。




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