ユタについて その1

琉球の信仰では、
琉球王国が制定したシャーマンであるノロ(祝女)やツカサ(司)が公的な神事、祭事を司っています。

正確には、いました、というのが正しいのでしょうか。


残念なことですが
今現在、ノロやツカサの方はほとんどいなくなってしまった、と聞きました。


しかし、ユタは今でも琉球に生き続けています。

ユタは市井で生活し、一般人を相手に霊的アドバイスを行うことを生業とする、
在野のシャーマン・巫(かんなぎ)の役割をします。

一般にユタの力は古くから広く信じられていて、
凶事に当たった場合や原因不明の病気、運勢を占いたいとき、
冠婚葬祭の相談、家を建てる時など
人が人知を超えると考える問題を解決したいときに利用されています。


こうした行為は「ユタ買い」といわれ、
通常、ユタは相談料をもらって問題解決にあたります。


ユタはいわゆる霊能力者ですが、迷信と考える方も多いです。
(弾圧された時代もありましたし、今でも ユタ買いを嫌う方もみえるそうです。)

でも、たとえ霊的な効果はなかったとしても、
信じる事で精神的な癒しを得られる事があるのは事実。

そのため精神的に不安定な患者に対し、医者がユタを勧める例もあり
(この場合、霊的な事を目的としている訳ではない)、
沖縄県には「医者半分、ユタ半分」ということわざが古くからあるほどです。

宮古島では現在でも、
 海開きトライアスロンの時はユタが集団で神に祈り、踊りをし、
 行事の無事を祈っています。)


ユタは単なる霊能力者ではなく、
信仰上、自らを神と人間の介在者と位置づけており、
広義にはノロやツカサなどと同じく「神人(かみんちゅ)」と呼ばれています。


神に仕えるのは一般に女性と考えられており、
ユタもノロやツカサと同じく、大多数が女性です。

(※以上 Wikiより抜粋)



ここ数日、神人(かみんちゅ)について 多くの情報を収集しておりました。

私、お恥ずかしいことに、琉球のシャーマンについて
その存在すら知らなかったのです。

驚きました。日本は、狭いようで ほんとに広い! そして 深い国です。


私は 「医者半分、ユタ半分」ということわざが 好きです。

沖縄のお医者様が言われるには

「イエス」か「ノー」ではなくて 
その間にある どちらにも相容れない部分の心を ユタという 第三者の口を通して
うまく自分の中で納得させる役割をしているのだそうです。

「病は気から」の逆も真なりで「気は病から」という精神も生きているのですね。
医者とシャーマンが共に 社会に共存する社会。
素晴らしいと思います。
今のストレス社会に まさに 理想の姿だと思います。


根本的には、先祖の霊を弔う、という形式が 主になるのだそうですが
これは 小さな島国である 沖縄だから成せる部分が多いように思います。

本土では、なかなか 
先祖3代までさかのぼるのがやっと・・・ の方が多いのではないでしょうか。

ヘタしたら、両親、または 片親の顔さえ知らない、という方も多いでしょう。

もちろん、戸籍で調べたりする事も可能なのですが
今の若者達に、果たして、そこまでの先祖崇拝の気持ちがあるかどうか・・・。

でも、根本的には、
生かされている事に感謝=生んでくれた親に感謝=ご先祖様に感謝 の
図式に変わりはないのでしょう。


さて、今日は 私もうろ覚え しかも 浅い知識の中より 
書かせていただきましたので
間違っている部分がありましたら どうぞ 勉強不足と笑って 大目にみて下さい。

また 参考文献などございましたら どうぞお教え下さいませ。


明日は 「ユタについて その2」を書かせていただきたいと思っています。

興味のお有りになる方は どうぞご覧くださいね。




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