この世の苦しみから・・・六波羅蜜
この世を生きる事は「苦しみ」の連続であると
お釈迦様は言われています。
本当にその通りだと思います。
地獄というのは「あの世」にあるものではなく
今 私達が生きている「この世」こそが地獄なのではなかろうか、と
私など 幾度も思う事があります。
今、こうして私の日記を読んで下さっている方の中に
「私は何の苦しみも悩みも 全く無いです。」と、
胸を張って、正々堂々と 言い切れる方がいらっしゃるでしょうか。
(おられたら、素晴らしいです!)
この世を生きていく事は確かに苦しい事です。
でも、生きながらにして この世を極楽のように変えていく事ができるのだよ、と
お釈迦様が説かれています。
その方法を「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と言います。
六つの条件があり、それを実行する事で「苦しみ」から逃れられるのだ、と
説いておられます。
1・布施(ふせ)
2・持戒(じかい)
3・忍辱(にんにく)
4・精進(しょうじん)
5・禅定(ぜんじょう)
6・智慧(ちえ)
この六つです。
では、具体的にどのような事をさせて頂ければ良いのか
簡単ですが ご説明させて頂きますね。
■1つ目・布施(ふせ)
布を施す、と書いて布施(ふせ)と言います。
これは、物の例えで、 布を誰かにあげる、と言う事ではありませんね。
「人のために惜しみなく何か善いことをする」という事を、言い表しています。
善行には有形と無形のものがあります。
有形のものを財施といいます。お金や品物などを施す場合です。
無形のものは、
●法施(教えること)
●眼施・顔施(明るく優しい顔で接する事)
●言施(温かい言葉をかける事)
●無畏施(恐怖心を取り除き穏やかな心を与える事)
●身施(何かをお手伝いする事)
●心施(善い行いをほめる事)
●座施・舍施(場所を貸したりする事)
などがあります。
当たり前の事ですが、これらは全て、返礼を期待してはいけません。
また、あえて善行として行うものでもありません。
また受ける側もそれ以上を望んだり、くり返されることを期待してはいけません。
■2つ目・持戒(じかい)
戒は自分を制する誓いです。
自分で自分の行いをつつしむ事を言います。
●殺生をしない。
●盗みをしない。
●淫らなことをしない。(夫婦間はOKです。)
●うそをいわない。
●お酒を飲まない。
(飲むことを悪いのではなく、酔って悪い事をすることが多いので規制されました。)
などです。
在家者用は日々の生活で守るべきものとして、この五つを守るように説かれています。
これを「五戒」と言います。
当たり前の事を、当たり前のごとく守って生活していく、心のよりどころとも言えますね。
戒は自発的なものですから、守れなくとも罰則はありません。
(対して、律というものがあります。律は集団が円滑に活動するルールです。律には罰則があります。)
■3つ目・忍辱(にんにく)
悲しい事や辛い事があっても、落ち込まないで頑張ることです。
人間は、あまりに悲しかったり、辛かったりすると
物事の本質を見失いがちになります。
そうすると、いつまでも、その激しい感情から抜ける事が出来なくなります。
物事の本質をしっかりとおさえて、時には犠牲的精神を持って困難に耐える事。
少々、厳しいようですが
自分の感情に流されず、自分を客観視する修業にもなりますね。
今日は、この3つをご説明させて頂きました。
次回は、残りの3つ。
4・精進(しょうじん)
5・禅定(ぜんじょう)
6・智慧(ちえ)
を、ご説明させて頂きますね。
今日は節分です。明日より立春です。
今年の干支「寅」の勢いが増してきます。
お部屋をお掃除し、豆まきをして、
心の中にある鬼を追い払い、素晴らしい1年をお迎え下さいね。
■2009年 11月より こちらでお仕事をさせて頂いております。
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